エポペのミサで、いつもお世話になっている三好満神父が、金祝(司祭叙階50年)を迎えられました。
三好神父は東京教区の福祉部門である財団法人東京カリタスの家を立ち上げた方。
実は多くのスタッフやお客さまが、ボランティアの経験をさせていただいたり、サポートを受けたりして、大変お世話になっています。
そして、あまり人を褒めないネラン神父をして、「あれだけのものをゼロからやった三好はすごいよ!」と言わしめた方でもあります。
スタッフ一同、心よりお祝いを申し上げます。
2011年4月17日(日曜日)
時間:午後1時30分~4時 ミサ・祝賀会
場所:ケルンホール
(東京都文京区関口3-16-15 東京カテドラル聖マリア大聖堂構内)
会費:1000円
お申し込み:東京カリタスの家
電話:03-3943-1726
FAX:03-3946-9156
新年あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。
本年は、より安心な価格で、さらに安全な食材を使うことを、一層心がけてお待ち申し上げております。
おかげさまで、店内のカウンターの改装工事も順調に進み、1月8日(土曜日)午後6時30分より、お披露目を兼ねてのエポペ新年会がございますので、皆さまどうぞお越しください(新年は1月6日木曜日より営業)。
お客さまを中心として、ベトナムの医療支援やコンゴでの教育支援に努力しているNPO法人(東京都認証)HINTの活動も17年目となります。あわせまして、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、お正月の三が日ではありますが、今回のクリスマスシーズン(降誕節)は1月9日までなので、先日エポペで行われたクリスマスでの出来事について、少しご報告をさせていただきます。
大賑わいのその夜、突然、「先生!」という小さな悲鳴がカウンターの外から聞こえました。立錐の余地もないほどのパーティ会場ですから、周りを見回しても咄嗟には「現場」がわかりません。
(倒れているのも先生なら、見守っているのもいろいろな先生が多いので、ややこしい…)
しかし、そこはエポペのクリスマス。お客さまの元レスキュー隊員が人ごみをかき分けて駆けつけ、携帯の手袋を装着するとすぐさま救命処置に入りました。
倒れたのは古くからいらしている中・高の理科の先生で、声の主はその元教え子の女性たちでした。いつもエポペの宣伝をしてくださる先生で、教え子たちを連れてきてくださったのです。
「ドクター!」、常連の医師に声がかかります。ここに専門の先生がおられたのは完璧なタイミングでした。
常連のお二人が酒を飲んで絡み合うのはいつものことですが、今日はなんと立派な仕事ぶり(大変失礼!笑)。
「顔を横に…」「脈がちょっと弱いな…」「意識が混濁気味…」「うちの病院に運ぼう」「救急車の手配」
この間、わずか数分。面目躍如とはこういうことを指すのでしょう。流石に三十年もやっていると、たまにはこのような事態が起きることがあり、その度に肝を冷やしますが、きょうはお二人がいるので安心して見守っていられます。
(と言いつつ、最初、「110番」に電話してしまったのは、このわたくしめ……)
歌舞伎町に出張してきてくれている救急隊がすぐに大勢で到着。いつもならクリスマスの晩ですから搬送先を探して大変な時間がかかるところですが、救急車がドクターカーに早変わりで、行き先も目と鼻の先の救急病院ですから早い早い。
スタッフたちに後のことは任せ、教え子の方たちとわたしも病院に向かいます。処置室に入ると、多くの患者さんが横になっています。
なんと、そこにもまた別のお客さまのドクターが。こんなクリスマスマスの晩にも働いている人がいることにしみじみ。
早速、白衣に着替え、顔つきも凛々しくなって別人のように見える(ホメテイマス! 念のため・笑)ドクターが結果を説明してくださり、念のため、緊急入院(このような晩に、これも普通ならありえない話)できることに。
テキパキと仕事をこなす彼の姿に、一緒に恩師に付き添っておられた教え子の方たちも、ちょっと目がハートマークです。
実は、その病院こそは、ネラン神父が現在入院している(それなりに元気なのでご安心ください)病院でもあり、翌日、先生はネラン神父のお見舞いもできて元気に退院できたというオマケがつきました。
神の恵みの中で出会いが広がるということはこういうことではないでしょうか。
さらにその後、治療にあたってくださった先生たちや、心配して最後まで残ってくださったお客さまたちと、朝まで飲み直したことは言うまでもありません。
今年も一年間、きっといろいろなことがあるに違いありませんが、こうして、助け合いながら(飲みながら?)、元気に過ごしたいと思います。
そしてまだ、エポペの美しい冒険を味わったことのない方も、どうぞ、お気軽にお越しください。
楽しいひとときをご用意して、スタッフ一同、こころよりお待ちしております!
世の終わり、という言葉がありますが、実は神学用語としては誤解されて受け止められていることが多いようです。きょうは年末の大晦日で、一年が暮れる日、今年の締め括りですが、新年への準備という面もあります。
同じように、キリスト教にとっての終末は完成へと向かうことであって、毎年やってくる年の瀬とは違いますが、決して否定的なものではないからです。
考えてみれば、生命の発生が神秘であるように、生命の終わりも神秘です。それは、いのちの存在それ自体が神秘に満ちているからに他なりません。
確かに、生命には誕生があり、やがて否応なく死が訪れます。が、キリスト教では、それは決して滅びや絶望ということではなく(※)、新たな誕生への準備、復活への希望が込められています。
このほど、先日のフジテレビ「笑っていいとも」でも戦場カメラマンとして紹介された桃井和馬さんが、『妻と最期の十日間』(集英社新書)を上梓されました。
ご夫妻とも古くからのお客さまで、亡くなった妻の綾子さんは、海外で働くことの多い夫の桃井さんを献身的に支え、働きながら子どもを育てる誰からも好かれる魅力的な女性でした。
本書は、ひとりのフォトジャーナリストが、それまではまったく元気だった妻の死の際に突如投げ出され、自分自身の弱さや苦しみから目をそらすことなく、率直、克明に現実を描きだした渾身の記録であり、壮絶な家族のドラマです。
突然の知らせから旅立ちまでの日々を、戦場で培った客観的な眼差しで事態を把握しようとすることで、必死に心の安定を保とうとする夫。
緊迫する病状の変化。愛するひとの死を目前にした者たちの赤裸々な姿。世界各地の紛争地での経験を交えた圧倒的な迫力の筆致は、どんなノンフィクションよりも万感胸に迫るものがあります。
エポペにも(本文中に掲載していただいているため)反響が次々に寄せられていますが、あらためて、いのちの重さと家族の結びつき、そして宗教の意味を深く考えさせられる作品です。
さらにもう一冊、桃井さんの写真集『すべての生命にであえてよかった』(日本キリスト教団出版局)も、最近刊行されました。
ギアナ高地、パタゴニアの写真を中心に、いまも彼のなかに生き続ける奥さまに支えられて撮り続けた写真集とも言えるでしょう。人が生きること、生かされていることを、美しい自然の写真から構成したものです。
どちらも新年に向けて、ぜひお読みいただければ幸いです。
終わりは始まりのとき。
この一年の終わりに、あらためて皆さまのご愛顧を心より感謝し、未来への希望を込めた祈りの言葉とさせていただきます。
皆さま、どうぞ、よいお年をお迎えください。
深い感謝のうちに。
(※) 「唯一の神、父である神がおられ、万物はこの神から出、わたしたちはこの神へ帰って行くのです。」(財団法人日本聖書協会『聖書 新共同訳』一コリント書8・6より)
愛を伝えるということは、意外に難しいことなのかもしれません。
しかし、たとえば神の愛を口で説教するよりも、たまたま出会った名画の輝きや名曲の響き、そして名作の迫力が一瞬にしてしてその意味を理解させたりすることもあるはず。
それは、驚くほどの朴とつさであったり、不器用な誠実さに出会ったときも同様ではないでしょうか。むしろ、そのような出会いに恵まれたことこそが奇跡なのかもしれません。
くどいようですが(笑)、韓流ドラマ「アクシデント・カップル」はそんな喜びに満ちているドラマです。おかげさまで、わたしがあんまり、来られたお客さまに宣伝するので、皆さんが見てくださり、異口同音に「おもしろい!」「徹夜で見ました!」と言ってくださいます。
(「アクシデント・カップル」で流れていた平野綾香さんの「感謝」はまさにそんな出会いへの感謝を歌っていたのですね)
そして事件(!?)が起こりました。
なんと先日、日本語版の「アクシデントカップル」でク・ドンベク役の声を演じておられた鈴木成児さんとコチーム長役の阪本真司さんが、友人のディレクターの方とご来店くださったのです。望外の喜びとは、まさにこのことです。
しかし、ドラマでの声の感じとはまったく別人のイケメンの俳優さんたちでした。
鈴木さんはジョンミン(ク・ドンベク役)さんに通じる繊細さと真面目さが内面から滲みでてくるような方で、コチーム長役の阪本さんはドラマとはまったく違って、まだ若い落ち着いた好青年です。
この日本語版の制作中には、鈴木さんのお母さまが亡くなられて、それをおしての録音になったという悲しい出来事があったのだそうです。ですから、あのなんとも言えないドンベクの温かみは、お母さまへの気持ちも込められていたのでしょう。
「母の葬儀を終え、あらためてグアムのシーン以降の収録に臨んだのですが、彼女(ヒロイン)に対しても、とてもやさしい気持ちになったことを覚えています。その意味では母が守ってくれたのかもしれません」
そう語ってくださった鈴木さんのことばがとても印象的でした。
(ぜひ、日本語版を皆さんにお見せしたいのですが、再放送、本当に…なんとかならないでしょうか!)
そして、いつも思うことですが、女優さんや俳優さんたちに直接お会いすると、まるで別の方(当たり前ですが)であることに驚かされます。役者とは実にすごいものだと感心しきり。
ちなみに、ドラマやCMで和装が似合う女優さんとして有名な方も、実際にお会いするとジーパンが似合う現代的な女性であるばかりか、非常に細やかな配慮をしてくださる本当の意味で美しい方でした。
ですから、ネット上のいじめのように叩かれたりするようなタレントさんも、出会うととても素敵な方だったりするはず。つまりは、直接会わなければわからないはずです。
エポペは、そんな美しい出会いの場でありたいと願っています。
まもなくクリスマス。だれもが素敵な聖夜を迎えられますように。
エポペでのクリスマス(12月24日18時30分より、会費5000円で食べ放題・飲み放題!)もお待ちしております~♪
一年近くエポペ本店で毎週土曜日に研鑽を積んできた渡邉さんが、ついに大船にお店を出しました。彼女のビル「エポペビル」(エポペの自社ビルではありません。念のため・笑)にある「カフェバー 欅(けやき)」です。
どうぞ、みなさまで御贔屓になさってください。フランスに住んでいたこともあり、パリの話題も豊富です。ちなみに、このお店の初代スタッフはエポペのOBスタッフのジョ君です。これでOBスタッフが開いたお店は4店舗目(海外を含めると5店舗目)になります。どうぞよろしくお願いいたします。
<カフェバー 欅(けやき)>
大船駅東口階段を降り、横断歩道を渡って、正面の交番の前を右に300メートルほど進み、左手に見える「サンクス」というコンビニを左に曲がって、商店街の中をさらに300メートルほど真っ直ぐ進む。左手に「エポぺビル」が見える。徒歩約6~7分。
(鎌倉市大船2-2-26 エポペビル1F TEL 0467-84-8338)
また、直前で申し訳ありませんが、ネラン神父が東京大学の大学院で教えていた時の教え子(ドン・ボスコ社『カトリック生活』に連載中)の比較文化研究者竹下節子さんのコンサート「癒しの音楽――フランスバロックの隠れた華・ミオン」が11月3日14時からHAKUJU HALLで行われます。
食欲と藝術の秋、どちらも、お楽しみください!
なお、好評につき、「エポペ・秋のサービスセット」を延長いたします。こちらもお気軽にお越しください。
<エポペ・秋のサービスセット>
ピザやガレットなど1フード+ワインやハイボールの1ドリンク+そして1チャームの付きだしが、月曜日から木曜日の8時までにご来店いただいた方は、1500円でOKの大サービス! もちろん閉店までごゆっくりどうぞ。