お暑うございます。いつもお世話になっております。
さて、月末土曜日恒例、7月の集いでは、新宿歌舞伎町エポペ本店で最後まで頑張ってくれていた懐かしいスタッフが二人、この日に参ります。
就職先も無事決まり、福原さんは無事大学院を卒業し、高橋さんは今までの職場から正社員になります(詳細はどうぞ直接ご本人たちにお尋ねください)。
そこでこの二人の門出を盛大にお祝いしたく、また本格的な社会人(?)のスタートとして、先輩・同輩の皆様からのご指南も、どうぞよろしくお願いいたします。もちろん飲み放題です(笑)!
日時:7月27日(土)18時30より20時30分
場所:『マルハチ(丸八)』高田馬場店 高田馬場下車1分 電話03-3209-1535
http://r.gnavi.co.jp/g209202/map/
会費:4500円(飲み放題)初めての飛び入り、ご友人、ご家族もご一緒にどうぞ。
ご予約のお願い:
準備の都合上、前日7月26日夜までに、どうぞご連絡をお願いいたします。
当ブログ下のコメント欄への書き込み(お申込みは外部には出ません)か、
以下のお申し込みフォームなどでお願いいたします。
http://www.epopee.co.jp/toiawase.shtml
皆さまにお会いできることを楽しみにしております。
暑さに負けず、ご一緒にこの夏を乗り切りましょう!
韓国のソウルに住んでいるOBスタッフから届いたメールをご紹介いたします。
李です。
地震のことを聞いて日本の皆さんのことが心配で。。。。
知り合いの方の中では直接被害を受けた方はない様で一応ほっとしましたが、
マスコミを通じて知らされる状況は厳しいようですね。
特に東北地方は津波に直撃され、なくなった方も多いようで。。。。。
それに原子のことも。。。。
言葉も出ないくらい私も衝撃を受けています。
これ以上被害がないよう祈っています。
何か力になりたいと思っていますが。。。
今日本でもっとも必要なものは何でしょうか。
日本の皆さんはきっと今回の災害を乗り越えると信じます。
なくなった方をはじめ日本の人々のために祈りたいと思います。
これ以上被害が増えないことを切実に願っております。
何とか力を出してほしいです。
安全を第一にしてください。
多くの方が集まり、エポペの新年会も盛大に終わりました。
閉店間際にわかったことですが、お客さまのなかに明日が誕生日という方がおられ、居合わせたお客さまたちで「ハッピーナースデー」の大合唱をして、サプライズのお誕生日ケーキをプレゼント。
「大のオヤジを泣かしてどうする」と照れくさそうにされながら非常に喜んでくださり、2011年の幸先のいいスタートととなりました。
その翌日は、エポペOBスタッフのイムさんが素敵な婚約者を韓国から連れてきたということで、これまた盛大な新年会がありました。
やはりOBスタッフで長老格のクォンさんが音頭をとり、東京韓人教会(「東京カテドラル聖マリア大聖堂」を関口教会と一緒に使用している韓国人のカトリック教会)を中心とした仲間たちが大集合。
お客さまでもある財閥プリンスの提供した空きマンションの一室は、即席の育児ルームもできて準備は完璧です。
不肖のわたしのお祈りと乾杯でスタート。なんと、マッカランの17年がでてきたり、ジョニー・ウォーカーのブルーラベルが出てきたりと、とても豪華な会場に歓声が沸きます。
そして、いよいよ、新カップルへの「インタビューコーナー」です。記者会見のように、ソファーに仲良く並んで座らされたお似合いのお二人。みんなの熱い視線が集まります。
この不景気に公務員の仕事を辞めて、これから彼が赴任する日本に一緒にやってくる決意を固めた彼女に、なぜそのような決断ができたかのかと鋭い質問が飛びました。
「愛する人と一緒なら大丈夫だと思いました」と彼女が真剣に語りはじめると、場内は拍手喝采、狂喜乱舞。
さらに、「永遠に愛します(ヨンウォニ サラハンダ)」というプロポーズの言葉と一緒に、ダイヤのネックレスが彼女に贈られた韓ドラのような話が披露されると、「いいなー」「あたしも欲しかった」と女性陣から悲鳴があがり、男性陣は「そんな質問するな」「なんてことするんだ」とやはり悲鳴が。
「いや、借金しました」と彼が弁明し、「ダイヤが見えないほど小さかったんです」と彼女が彼をかばうと、歓喜踊躍はいよいよヒートアップ、笑い声と拍手が絶えないお祝い会ともなりました。
ちょうどその頃、場所は変わってソウルでは、坂本龍一さんの「Playing the Piano」韓国公演が行われていました。このコンサートでは、高品位の音源でのUST中継が、世界中の有志によるPV(パブリックヴューイング)で開催されたのです。
公演の準備段階から撤収完了時までのあらゆる情報をすべてのネットユーザーと共有し、共に公演を盛り上げていくソーシャルメディアの世界初の実験的な取り組みでのコンサートです。
実は、エポペもその会場として、普段は仕舞われている大型スクリーンでその模様が中継されていました。
営業目的になってはいけないということで、口コミだけで、本ブログでもお知らせできなかったのが非常に残念ではありますが、世界中の約400か所の一つとして、世界初のこの実験イベントために会場として提供できたことは光栄なことでした。
ソウルで日本人がコンサートをし、東京で韓国人が婚約を発表している。そんな時代にわたしたちは生きています。
いまでは当たり前のような話ですが、日本と韓国がかつての「近くて遠い国」から、真に「近くて近い国」になったことをこころから嬉しく感じるのと同時に、この平和を守る努力を惜しんではいけないと、しみじみと思わされた一夜となりました。
最後になりましたが、このカップルはソウルで結婚式を済ませ、5月からは東京に住むことになります。エポペでも、お会いになれる機会も増えるはずです。
彼女の方は日本語がまだできず、友だちや家族とも離れる不安を抱えています。どうぞ、お会いになったらお声をかけていただければ幸いです。
「あたし、こわい…」
さっき帰ったばかりのはずの女性スタッフからの電話です。時刻は午前零時もあと僅か、残っていたスタッフも帰る準備をしていたところでした。春の陽気に包まれて、なんとなくからだも軽やかな夜、のはずでしたが。
「もしもし、どうしたの」
背筋に冷たいものが走り、受話器を握るわたしの手にも思わず力が入ります。
「いるんです。あの人が」
「いるって、いつも向かいの部屋から見つめている男の人のことかい」
先日はついに彼女のアパートまでやってきたらしいという報告を、強面のチーフスタッフから聞いたばかりでした。
「はい…。きょうは、改札で待っているんです。あたしこわい…、もう、きもい(気持ち悪いの日本語。韓国人留学生もフツーにツカイマス)」
お客さまからいただいたお酒のほろ酔い加減が吹っ飛びます。
旧約聖書続編(シラ書〔集会の書〕)には娘をもった父親の苦労が描かれていますが、年頃の娘を何人も預かっている身としては、日頃から、常に最悪の事態を想定しながら安全策を練ることもジイヤのお役目の一つ。
「至急、至急、本部より各局、ストーカー被害入電中。マルガイにあっては…」
店内に赤色灯が回転しはじめ(…そんな妄想に浸っている場合ではなく)即断即決の局面です。
「なんでもいいから反対側の電車に乗って戻ってらっしゃい。こちらからもすぐに駅に迎えを送るから」
残っていた男性スタッフに、直ちに迎えに行ってくれるように指示を出し、チーフにも連絡を入れます。
留学生スタッフの前では努めて丁寧語や謙譲語、尊敬語表現を使うように心がけていますが、「この間の話、もう少し詳しく聞かせて」と、まるでチーフの彼に責任があるかのように詰問調です。
その方面のお客さまたちのお話では、民事不介入の基本は警察の大原則だそうですし、若い人たちの色恋沙汰を前にして野暮なオヤジにはなりたくないところです。
が、時代は変わり、女性を巡る深刻な事件が多い昨今、模倣犯が増えるのは当然、そンなことはこの際言っていられません。
お節介ジジイ結構!喧嘩上等!オイラが大将!まだ嫁なんかに出すか(?)という局面(血圧上昇中…)。
実は、このちょっと前にも、他の女性スタッフに同じようなことがあり、大騒ぎになったことがあるのです。
そのときは、その女性スタッフの帰り道に、車が駅からずっと後を付けてきているという携帯からの電話でした。
その後、なんとその電話連絡が突然途絶え、店内は騒然とした雰囲気に。
慌てて近所に住むスタッフを派遣したり、交友関係を洗い出して(!?)彼女の部屋まで行ってもらったりと、それはもう大変でした。
このときは、明け方に電話があり、逃げている最中に携帯を落としただけだったそうな(…オトウサンはマジで腰が抜けましたヨ)。
いずれにせよ、交番のお巡りさんに相談したり、パトロールを強化してもらったりしましたが、いくら防犯グッズに身をかためても対策には限界があります。
「いいかい。これからは夜遅くに、そんな短いスカートはだめだよ。特に若い男の子は、もう、それだけでおかしくなってしまうかも」
「でも、自分はまだ若いし…」
のど元過ぎればなんとやらで、彼女があどけない顔でニコニコしていると、わたしには赤ちゃんのようです。しかし、ちゃんと注意するのも大人の務めと、できるだけコワい顔をしてみせます。
「そうじゃなくてね。あぶないんだ、残念ながら。今の日本は、本当に」
「は~い。わかりましたあ」と、ニッコリ。
賢い子ですし、笑い事では決してないのですが、どうも、父親のいつもの説教ぐらいにしか感じていないようです。
(次の出番の日は確かにミニスカートではありませんでした。ただ問題は、今度は素敵なホットパンツ姿で…)
他にも、通りすがりに足を触られたり、部屋を覗かれたこともあったようです。
結局、その彼女は親戚のおばさんの家に引っ越すことになったのでした。
そのようなわけで、今回の過剰とも言えるようなわたしの反応に、偶然居合わせた(!)お客さまたちも気がついて声をかけてくださいます。
「どうしたんですか」
黙っている、という選択肢もありましたが、年頃の娘さんもいる四人組の韓流ドラマ大好きチームなので事情を話してみました。
「それは、絶対、あぶない!」即座に衆議一決。「うちの離れのマンションに今晩は泊めます」とのご託宣がくだされました。
びっくりしたのはこちらの方です。
「いや、ありがたいのですが、そこまでしていただくのは…」
ちなみに、このグループに教会関係者は一人もおられません。ただ、ただ、有難いお話に痛み入りました。
そうこうするうちに、男性スタッフに連れられて蒼い顔をした彼女が帰ってきました。
「もう、ほんとうに信じられない。びっくりしました。うそみたい」
いつもはあまり人の悪口を言ったりしない明るいタイプの彼女の表情が別人のようです。
昔なら、その彼も、若い男の子の恋心で済まされたのかもしれませんが…。
「きょうはね、うちにいらっしゃい。韓国料理も沢山あるし」と、急遽、日本のオモニ(母)として名乗りを上げてくださった方がやさしく声をかけてくださいます。
「はい…、でも…」
まあ仕方がありません。これも神の恵み。ここは一つ甘えてしまいなさいと二人で深々と頭を下げて、ヤレヤレ、今夜もようやく一件落着、神に感謝です。
このお話には後日談があります。
その後、彼女は徴兵を終えたばかりの彼氏を韓国からすぐに日本に呼び寄せました。
近所のアパートに住まわせると急遽エポペのスタッフに推薦し、洗礼も受けさせて彼女専用の用心棒に育て上げたのです。
一緒に働いているのですから完璧なボディーガードです(笑)。
それから数年が経ち、また春がやってきました。
実はこの5月1日に、二人はめでたく釜山でご結婚と相成ります。
こうして見ると、災い転じて福と為すの典型と言えなくもありません。
取り合えず(?)、めでたし、めでたし…。