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エポペ航行日誌
『陽のあたる教室』(原題: Mr. Holland's Opus)
2011-10-11-Tue  CATEGORY: 日誌

 いま、店内にかかっている音楽は、1995年に製作された映画『陽のあたる教室』(原題: Mr. Holland's Opus)でのBGMです。

 ロードショーでこの映画を観てから、何故かどうしても忘れられず、実はことあるごとに深夜、よくひとりで聞いていたものです。この時間も含めて、お預かりしていたこの場所を、神様にお返ししなければならないときが刻一刻と近づいてきています(10月22日閉店)。

 連休中も閉店の準備が着々と進められています。ツイッター担当スタッフのツイートにもありますが、思っている以上に、自分にも堪えている作業なのかもしれません。それはこの場所が、30年以上にわたって、わたしにとっても「陽のあたる教室」だったからなのでしょう。

 「スプランクニゾマイ」という聖書の言葉がありますが、あれほど、多くの現状分析とシュミレーションを繰り返し、議論を重ねて出した、納得した結論であるはずにも関わらず、なんでもない、ふっとした瞬間に、本当に、はらわたが震える感覚に襲われるのです。涙が出るわけでもないのですが。

 この場所は、信じられないような素晴らしい出会いと友情、そして限りない学びを与えてくれた場所でした。

 いまではもう信じていただけないでしょうが、初めてわたしが足を踏み入れたエポペは、まだニスと木の香りが仄かに残る木目のカウンターと天井が印象的で、真っ白い壁がやわらかな電球の光に反射して、眩く輝くような世界だったことを思い出します。

 そして、まだ若かったネラン神父が、蝶ネクタイにグレーのベスト姿で、満面の笑みを浮かべて迎えてくれた1980年9月16日のことを、昨日のことのようにはっきりと思い出すのです(G・ネラン著『おバカさんの自叙伝半分』講談社文庫 によると、この日がわたしの初来店日だったようです・笑)。

 いまエポペは、徐々に店内から、あらゆるものが取り去られ、開店当初の姿に戻りつつあります。それは、ネラン神父の志の基本に立ち帰ることでもあるのでしょう。

「最も重要なことはイエス・キリストを伝えること、場所や建物に拘るのはバカですよ」という声が聞こえてきそうです。

 今までお支えいただいた、すべての方々に、心より、繰り返し御礼を申し上げます。もう、あと残り僅かですが、どうぞ、よろしくお願いいたします。

長い間、ありがとうございました。
神に感謝!

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