エポペ航行日誌
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ネラン神父の宣教スナックバー「エポペ」とは
2012-01-20-Fri  CATEGORY: お知らせ

 今回の講演会(2012年1月22日午後2時から/カトリック福岡黙想の家)では、次のようなこともお話ししたいと考えています。

・なぜ、神父(カトリック司祭)がスナックバーを開くことができたのか
・当時の教会の高位聖職者の反応
・ネラン神父がマスコミに取り上げられて「徹子の部屋」に出演するまで
・印象的な出来事や事件
・大勢いらした諸宗教の方々との対話で学んだこと
・日本におけるキリスト教宣教の今後

ここで、初めてその名前を聞かれた方のために、ネラン神父とエポペとは何かを簡単にご説明いたしましょう。

1920年にフランスのリオンで生まれたネラン神父は、サン・シール陸軍士官学校出身の職業軍人から戦後一転、神父への道を歩みはじめます。

世界で初めて聖職者でありながらスナックバーを開いたことで知られていますが、そもそもは学者としての学究生活を投げ打ってまでバーテンダーになったことが話題となりました。

遠藤周作氏など、敗戦後の日本人留学生を快く受け入れた人物で、小説「おバカさん」や「深い河」などに登場する外国人青年のモデルという面も強調されますが、日本でのフランス文学や神学の先生としての側面は意外に知られていないかもしれません。

バーテンダーになるまでは、第二バチカン公会議での刷新の期待が高まる中、後にローマ典礼の国語化の責任者となる長江恵司教の依頼で、戦後の日本の教会に当時の最新の神学を紹介した(紀伊国屋書店「ロゴス」シリーズ編集主幹)実績があり、財団法人の理事長職、東京大学や慶応大学などで教鞭を執りながら、三島由紀夫の鹿鳴館の翻訳や聖書学者としての研究、さまざまな執筆活動を地道に続けていました。

ネラン塾という私塾をつくり、学生たちと人生や哲学を語り合いながら、数多くの学生を指導し、洗礼に導いた人でもあります。

そのため、ネラン神父の薫陶を直接に受けた方たちだけでなく、彼を通して間接的に神学を学んだ人々も沢山おられ、たとえば東京教区の幸田司教も、ネラン神父の「司祭職」についての論文を読まなければ司祭にはなっていなかったと述懐しておられます。

しかし、終生、遠藤周作氏との親交が篤かったことからもご想像いただけるように、ユーモアたっぷりに人を笑わせ、ときに舌鋒鋭く突っ込み、多くの著名な知識人との交流がありながら、誰とでも気さくに話す飾らない人柄でもありました。

ちなみに、小説に描かれている「貴族の末裔」というのは事実であり、広大な実家の敷地内には川が流れ、鉄道が通っており、お城まであるというのも本当です。

こんなネラン神父が開いた「エポペ」(1980-2011年)は、新宿歌舞伎町の新宿区役所の斜め前にありました。

美しい冒険・友情の場「エポペ」の創設は、「学生たちがもう孫のような年齢になったから、今度はサラリーマンと出会うために」「日本人は酒を飲まないと本音を言わないから」などなどさまざまな理由があります。

そして何よりも、イエスも大酒飲みの大食らいと聖書に書かれているように、人々とお酒を酌み交わしながら話をすることが大好きだったことも大きな理由です。

エポペにはいくつもの機能がありました。もちろん飲食の場としてお酒や食べ物が出てきますが、それ以外にも、土日は国際NGO(東京都認証NPO法人ヒューメイン・インターナショナルネットワーク)の事務所としての働きがあり、さまざまなミニコンサートや小さな講演会も行われました。

また、多くの留学生スタッフがここで多くのお客さまと対話をしながら日本語を磨き、日本の文化や価値観を学んで世界に羽ばたいていったのです。

そして、31年の長きにわたり、多くの方々に支えられながら(奇跡的に!?)継続されてきましたが、2011年10月22日に閉店となりました。

それでは、日々、そこで繰り広げられた人間ドラマの内容と結果については、当日お話し申し上げますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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